アスリートの足部内在筋(Intrinsic Foot Muscles)
足部内在筋とは「足の中だけに起始と停止を持つ筋群」で、主にアーチの維持と安定性、地面反力の制御に関与します。 → スプリント・ジャンプ・カッティングなどの瞬発動作に大きく関与
アーチ構造がしっかりと保たれると床反力を利用しやすくなる。意外と足指の筋肉って軽視されがちなので鍛えると周りと差をつけるチャンスかも
② 主な筋群と役割
区分 | 筋名 | 主な機能 |
---|---|---|
足底内側群 | 母趾外転筋 | 内側アーチ保持、母趾の安定 |
足底中間群 | 短趾屈筋、虫様筋 | 指の屈曲、踏ん張りの制御 |
足底外側群 | 小趾外転筋、短小趾屈筋 | 外側アーチ保持、横方向安定性 |
深層群 | 母趾短屈筋、足底方形筋、骨間筋 | 足趾屈筋の力を効率的に伝達、荷重時のバランス調整 |
これだけ見てもなんか大事そうな感じがするでしょ?
今からでも遅くない鍛えましょう
③ アスリートにおける重要性
要素 | 具体例 |
---|---|
衝撃吸収と推進力 | 短趾屈筋・母趾外転筋の働きで地面反力を効率化 |
アーチの動的安定性 | 長趾屈筋・足底方形筋と協調して荷重線を制御 |
方向転換時の安定性 | 横アーチの保持が足のねじれ(プロネーション)を防ぐ |
疲労・再現性の低下予防 | 内在筋の弱化 → 外反母趾、足底腱膜炎、アキレス腱障害のリスク増 |
速く動けない。疲れやすい。不安定感が高いなどが感じる時は足元の機能が落ちているのかも
④ トレーニング例(スポーツ現場向け)
トレーニング | 内容 | ポイント |
---|---|---|
タオルギャザー | 足指でタオルをたぐる | 足底方形筋・虫様筋活性化 |
ショートフット | アーチをつぶさず引き上げる | 姿勢制御+内在筋収縮感覚 |
裸足ジャンプ | 軽いホッピング動作 | 接地時間短縮・反射応答強化 |
バランスボード | 片足立ちでの安定練習 | 深層筋群協調の向上 |
いつでも簡単に行うことができる
やるかやらないかですね
⑤ 臨床・競技現場での観察ポイント
・シューズに頼りすぎていないか
・足趾の分離・屈曲ができるか
・荷重時に母趾球と小趾球のバランスが取れているか
・アーチの高さ変化がスムーズか
運動中にこれらをみるのは至難の業なので静的な評価で見てもいいと思います
靴の形や足趾の動き、荷重感覚とアーチ高を計測
⑥ エコー評価のポイント
・母趾外転筋:内側縁の厚みと収縮反応
・足底方形筋:長趾屈筋腱との滑走確認
・短趾屈筋:筋厚とアーチ形成時の変化 → 動的エコーで「ショートフット収縮時」の変化を観察すると良いです。
みるのは難しいとも思いますが見れると問題点の抽出に役立ちます
トップアスリートの足は「扁平足に見える」けど実は…
① 驚きの事実
トップアスリートの足は、扁平足のように見えることが多い! でもそれは「崩れたアーチ」ではなく、**機能的に低く見える“強い足”**です。
筋肉の厚みで土踏まずが消えるんです
すごいですよね
② なぜそう見えるの?
✔️ 内在筋が発達しているから → アーチを“支える”筋が肥大し、見た目としてアーチが埋まって見える。 → つまり「筋肉で満たされた扁平足風アーチ」。
✔️ 接地面積が広い → 地面反力を最大限に受けるために、母趾球〜小趾球の接地がしっかり。 → 無駄な浮き指や外反が少ない。
✔️ 動的アーチ → 静止では低く見えても、ジャンプやダッシュ時にはアーチが瞬間的に形成される。
これらのことから足指筋の発達がいかに重要なことががわかります
トップアスリートの足
③ 内在筋の発達がもたらす利点
・アーチのバネ構造を維持
・踏み込み時の力伝達効率が高い
・着地時の衝撃吸収性能が高い
・足趾分離が良く、母趾の蹴り出し力が強い
これを見たら足指の筋トレしたくなってきたんじゃないですか?
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