この記事は就活、転職に悩む方向けに書いています。理学療法士として病院、介護施設、訪問リハビリ、放課後デイサービスで働く私が現場の実状を教えていきます。
初めに断っておきますが各職場によって職場内ルールや業務内容が多少異なるかと思います。あくまで私の経験ですので参考にして頂けると幸いです。
職場環境
私が働いていた病院は病床数142床の総合病院でした。職員数は全体で400名程度で理学療法士の数は70名程度です。10個程度の認定を受けており40程度の施設基準加算を設けているような病院です。大病院とまではいかないですが中規模程度にあたるのではないかと思います。その中で回復期病棟で勤務していました。
1日のスケジュール
8時に出勤しメールチェックや雑務を行います。8時15分に多職種が集まり朝礼および報告などのミーティングが始まります。
9時から12時までリハビリテーション業務を行うって昼食をとります。休憩時間は1時間でその時間で午前中に介入した方のカルテ(日報)を作成している者もいましたが基本的には自由時間です。
13時になると午後のリハビリテーション業務が始まります。1日18単位(1人3単位×6人が基本。例外あり)を16時までにこなします。その後、カルテ入力や書類業務を行い17時10分に終礼があり17時15分に終業です。
通常は上記のスケジュールですが、例外が沢山あります。その詳しい内容は下記にて説明します。
例外スケジュール
例外に当たるのは以下の通り(職場によって大きく異なると思われる)
- 担当患者の多職種連携チームカンファレンス(月1回)担当患者が5人いれば月に5回という計算
- 委員会のような役割の業務。私の職場には装具、褥瘡、認知症、NPH、ボトックスなど様々なチームがあった。これらについて学び病棟にどう落とし込むかを考える業務です。
- サービス担当者会議、退院前カンファレンスなどの患者の退院支援
- 家屋調査や退院前訪問(動作確認)など自宅や退院後の居住に赴く業務
他にもあったと思いますが、覚えている限り記載しました。これらの業務がある日はリハビリしなければならない単位数が例外業務に応じて減らされます。
書類業務
最後に最も大変と言っても過言ではない書類業務について説明します。
- 入退院時に必要なリハビリ計画書
- 月に1度作成しなければならないリハビリ総合実施計画書
- 装具を作成する際に必要な装具処方箋
- 検査結果を記録しておく各書類
- 目標設定支援管理料
- 廃用症候群に関わる評価表
- 診療報酬返戻に備えてあるいは異議申し立てのレセプトコメント
覚えているだけでこの程度です。実際にはもっと多かったかと思います。
まとめ
リハビリ業務に加えてこれだけの業務をこなさいといけません。さらには定期的に勉強会を聞いたり、開催したり、学会のための研究などの研鑽業務が加わってきます。
私の場合は2年目の半ば頃には残業をほとんどしなくなりましたが、多くの人が残業していたと思います。
過密スケジュールの中で残業しないためには細かなスケジューリングが必要です。マルチタスクが苦手な方は仕事がどんどん積まれ苦しいかもしれません。
しかしながら、病院だからこそ積める経験が豊富なのも確かです。先輩や上司の理学療法士が在籍しているかと思うのでアドバイスを求めることも容易です。他と比べると確実にスキルアップしやすい職場だと思います。
他の職域と比べると責任が重大なので必要な業務が多いのだと思います。その代わり達成感や充実感はかなり大きいです。人の役に立っていると実感したい方にはおすすめの職場ですね。
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