今回もおすすめの教科書を紹介していきたいと思います。
皆さんもリハビリの教科書ってお持ちだと思います。わかりやすい本もあればそうでない本もある。教科書選びで失敗しないようにこの教科書がどんな内容なのかを教えていけたらと思います。
今回、紹介するのは樋口貴広先生と建内宏重先生が書かれている【姿勢と歩行〜協調から紐解く〜】というもの。 通販のランキングでも結構上位に入っている教科書であります。
樋口先生がどんな人かというと東京都立大学の教授でいらっしゃるめちゃめちゃ凄い人です。 僕も実際に講義を受けたことはないので何が凄いのかはお伝えすることはできないんですけどね。
ちなみに樋口先生のプロフィールがホームページにありましたので載せておきます。
樋口貴広先生のプロフィール
それでも有名な教科書には結構名前を連ねている猛者だということは知っています。そんな樋口先生が書いていて僕が愛用している教科書の一つがこの教科書というわけです。 まぁ理学療法士としてペーペーの僕が読んでるからなんだって話なので教科書の中身について触れていきましょう。
この教科書の特徴
歩行分析とかって皆さんもよくすると思います。そこには筋肉・骨・神経といった様々なものが連動して初めて歩行が成り立っていますよね。 この教科書はそんな【協調性】という観点で姿勢や歩行を見つめ直すということがコンセプトとなっています。
この教科書の全体を通してわかることは身体の動きには必ず協調というものが関わってくるということ。当たり前といえば当たり前なのですが皆さんは協調性についてどれだけ理解していますか? 例えば逸脱歩行が生じていた際に教科書チックに『この破行が出ている。ならこの筋肉が弱いな』という短絡的な思考になっていませんか?
でも実際には同じだけの骨格・筋肉を持っている人はこの世に1人もいない。つまり、1つの事柄が原因で通常の歩行が行えていないわけではないのです。それでも人が皆同じように歩けているのは自分の持っている機能を調整して使用し効率の良い歩きを再現しているからなんですね。
この教科書ではその時の環境で身体がどのように作用しており脳や筋肉・骨・視覚といった全ての機能がどのように働いて適切な動作を可能にしているのかということを理論的に説明している教科書です。
言ってみれば運動学・生理学・神経学などの全ての分野をどうやって人は上手く使っているのかという教科書です。
この教科書の目次と内容の一部を公開しますね。
これが目次なんですがこれだけでも結構わからない単語があると思いませんか。単語だけでなく中身も難しそうですよね。この目次を見て『こういうことが言いたいんだな』と推測が困難な人は購入を避けるべきだと思います。
僕は時期尚早に買ってしまいましたがね。完全に失敗でした。はっきり言って『なんじゃこりゃ』という感じで目次を引いてもどれが自分の知りたいことなのかがわからないという状態に陥ります。
中身はこのような感じで本当に臨床で扱えそうなものばかり。ですがやっぱり理解するのは少々難しいものであると言えるでしょう。
どんな人にお勧めか
・骨や筋肉、神経系の協調性について知りたい方
・協調性ってそもそも何?って方
・基礎教科書を読み倒して少し難しい教科書を読んでみたい方
・応用的な思考を臨床で活用したい方
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