【リハビリの教科書】知覚に根ざしたリハビリテーション〜実践と理論〜【感想・レビュー】

今日は樋口貴広先生が監修されている知覚に根ざしたリハビリテーション〜実践と理論〜について読んでみた感想とレビューをお伝えしていけたらと思います。  

樋口先生って何者なん?

これ前回もお答えしてることなんですけど 樋口先生は東京都立大学の教授でいらっしゃるめちゃめちゃ凄い人です。

 

僕も実際に講義を受けたことはないので何が凄いのかはお伝えすることはできないんですけどね。ちなみに樋口先生のプロフィールがホームページにありましたので載せておきます。
樋口貴広先生のプロフィール  

 

そんな樋口先生が書いているこちらの教科書のコンセプトは【知覚】を念頭においてリハビリをしましょうというもの

 

  皆さんは知覚についてどれだけ知っていますか?さらにどれだけ近くのことを考えてリハビリを行なっていますか?  

言わずもがな知覚というのは人間が行うこと全てに関わってくるものだと言えるでしょう。どれだけ優れた運動能力(筋力や柔軟性など)があったとしてもその環境を正しく知覚しなければベストなパフォーマンスは困難となると言えるでしょう。

 

  例えばどれだけ筋肉もりもりのマッチョでもスニーカーで氷の上を爆走したら99%転倒するでしょう。こう言ったように僕たちはその環境に適した行動を知覚するし自分の身体がどういう環境に晒されているかを理解しようとします。

 

ここにズレが生じているとせっかくの運動能力がもったいないことになってしまうというわけです。人は誰もが同じ身体機能ではありません。自分の持っている機能をいかにその環境で応用して使っていくかが大事なことと言えるでしょう。  

 

  そして、樋口先生はこの教科書の序文でこんなことを仰っています。

リハビリテーションを考える上で知覚の機能に着目する意義を実践及び理論の観点から解説する。知覚とは視覚・体性感覚・前庭感覚を主たる情報源として身体や環境の状況を把握する一連のプロセスを意味する。 十分な運動機能を有しているにもかかわらず、特定の日常生活動作に対して強い恐怖感を感じ、過剰な筋緊張の症状を見せる患者に対して学問的知識からどのようなアプローチが提案されるだろうか(一部抜粋)

患者の中にはすでに日常生活を送る上で十分な運動機能に達している方がたくさんいます。しかしながら、自立した生活が送ることができないのはこう言った観点からアプローチが疎かになっているのではないでしょうか。  

どんな教科書なの?

先ほどからお伝えしているように【知覚】をキーワードにアプローチの実践・理論を解説している教科書になります。

  現在はどうかわかりませんが僕が学生の頃は【知覚】というワードはほんの少し触れる程度でやはり筋肉とか可動域とかの運動機能を中心に習っていました。

 

  なので、知覚に根ざしたリハビリテーションとは運動機能を改善させた後により人間らしく満足度の高い生活を送る上で欠かせないものなのではないでしょうか。少なくとも僕はそう思っています。  

もちろん筋肉量が多ければ、可動域が広ければ日常生活を送りやすくなることは間違いありません。ただし、高齢者の中には筋肉量が少なく可動域も狭い人もいるでしょう。そして、高齢者が飛躍的に身体機能を上げることは現実味を帯びていないことと言えます。

 

  では、どうするか。

  今の身体をその環境にどう適応させていくのかが重要なのです。この教科書はそんな当たり前のようで難しいことをつらつらと述べている教科書です。僕は結構、目から鱗な事柄が多く掲載されていると感じました。

 

  ちなみに目次と中身を一部公開するとこのようになっています。   目次を見てみるとわかると思いますが少し小難しい内容となっています。この目次を見て『こう言ったことが知りたい!』と明確に思うことができるのであれば購入してもいいかもしれませんが、何となくここの分野も知りたいなと思われる方にはあまりお勧めしません。

 

  おそらく、ザーッと全文を読んでも頭には残らず、頭が良くなった気がするだけで実践することができないでしょう。

 実際にこの目次のような問題に直面している人がその部分だけを熟読することをお勧めします。僕も一度全文を読みましたがちゃんと理解できているのは1割くらいです。 自分のこととして捉えられる部分だけを抜粋して読んでいきましょう。

 

    一番わかりやすい部分を抜粋いてみました。ページ数はそうでもないですが中々ボリュームのある内容だと思いますよ リハビリの教科書目次   人の身体がどれだけ難しいことに適応しているのかがわかりますね。と言いつつ僕も全然わかっていません。まずは知覚という分野に触れて患者の悩みの幅を広げるだけでも十分読んで見る価値はあるかもしれませんね。  

どんな人にお勧め?

・患者の運動機能は備わっているのにADL自立しない悩みを持つ人
・運動機能だけでなくもっと広い視野でリハビリを進めたい人
・病院内でのリハビリに満足せず退院後のQOLをあげたい人
・樋口先生が好きな人 ・知覚について深く知りたい人

  多分ですけど、明確に悩みを持つ人でないとこの教科書の中身は理解できません。実際に頭打ちになっていて視野を広くしたアプローチを望んでいる人以外読んでも自分のものにすることは難しいかなと思います。

 

  それくらい深い内容になっているので、ただ何となく浅く読んでいると時間だけがすぎて頭に残るのはほんのわずかという結果になってしまいます。コスパが悪すぎるのでやめたほうがいいです。

 

  僕も現在までで2割くらいしか理解できていません。ただ、持っていて損を感じたことはありません。例え読む機会が少なくても知覚に対しての問題に直面した時にこの教科書がそれだけ役に立つからです。

 

  目次の抜粋している画像を見て購入するかどうかの判断材料にしていただければ幸いです。   最後まで読んでいただいてありがとうございました。また、僕の持っている教科書の紹介をしようと思いますので是非次回も見て頂けると嬉しいです。

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