外果剝離骨折で気を付けること

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① 骨片の大きさと転位の確認

小さな骨片(数 mm) → 多くは保存療法(固定)でOK
大きい骨片や関節面に関与する場合 → 整復・手術の適応
レントゲンやCTでしっかり評価が必要
エコーでもいいので状態を把握しなければ治療フェーズの判断が難しい。熱感・腫脹など体表から見てとれるものもありますが

② 靭帯損傷との鑑別

 
外果剝離骨折は 「捻挫+骨片付き」 のことが多い
 
靭帯単独損傷と混同しやすいので、圧痛部位・腫脹の広がりを確認
 
靭帯損傷が強いと、不安定性(instability)残存のリスク

③ 初期対応(急性期)

RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)
腫脹管理が重要(特に足首は浮腫が残りやすい)
必要に応じてギプス・装具で固定(2〜4週が多い)
足趾の運動も行うといいですね。循環を促通して炎症が速やかに終えるようにしましょう

④ 荷重コントロール

骨癒合が安定するまでは 免荷または部分荷重
早すぎる荷重 → 骨片転位や偽関節のリスク
遅すぎる荷重 → 骨萎縮や関節拘縮のリスク
レントゲンでの癒合確認とセットで進める
禁忌事項だけ把握して痛みを基準に荷重はかけて行った方がいいと思います

⑤ リハビリで注意する点

可動域制限予防:足関節背屈の硬さが残りやすい
足部内在筋・腓骨筋の再教育:外側支持の安定性UP
バランス練習:捻挫再発予防
骨梁リモデリング促進:荷重漸増でウォルフの法則を活かす
可動域・筋力・感覚の再教育が必要ですね 靭帯の強度も併せて見よう
 

⑥ 合併症リスク

 
骨片が大きいと関節面不整 → 変形性足関節症のリスク
 
成長期では骨端線損傷を合併していないか注意
 
固定中の長期安静で 深部静脈血栓症(DVT) にも留意
 
おおむねは医師が確認することかも知れませんが可能性として知っておいて損はない

まとめ

 
外果剝離骨折は「捻挫の延長線上」と軽視しがちですが、骨片の転位や関節面関与の有無が予後を左右します。
保存療法が多いものの、荷重コントロールと腫脹管理、可動域・安定性リハが特に重要です。

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